早稲田大学国際教養学部、純ジャパだけど頑張ったよブログ

英語苦手・留学興味なし・国際関係興味なしな早稲田大学国際教養学部生による留学にまつわるあれこれ

サンフランシスコへ旅行をしてきたよ!という話(Uber&Amtrak編)

 はろはろ~わたしです。10日間ほどあったSpring Breakもあっという間に終わり、期末レポートがいよいよやばいかんじになって参りました。実験を2つ、ペーパーを2つ、そのほかに試験やこまごまとしたレポートなどもあり……って書いてて焦ってきた。マジか。やーっとあと一か月半!というところまできたのに今学期もちゃんとオールAで締めくくれるのか!?!?!?ヒェーッ!!!引っ越しの準備などもあって、これから帰国するまでの間が一番忙しくなりそうです……なんとか生き延びたい。

 近況報告はそんな感じなんですが、今回は!前回の記事で触れたサンフランシスコ旅行であったことについて書きたいと思います~(どんどんぱふー)。3月22日から3月24日までひとりで2泊3日してきたぞ!イエイ!!圧倒的成長!!!わたしはなんだかんだぐじぐじ言いながらも成長しかしていないからえらいとおもう。はい。さて今回はサンフランシスコ旅行のうち、とくに移動のこと、UberやAmtrakのレポをしたいとおもいます。英語がしゃべれなくて友達もいなくても、旅行はできるぞ!せっかく留学してしまうなら楽しもう!このレポートを読んだ人が、ひとりでも楽しく安全に旅行をして、いやいやだった留学を少しでも楽しめるようになったらいいな、とそういう意図でいつも通りくどいくらい詳細&有益な記事にするつもりだよ!ぜひぜひ参考にしてね!!行くぞ!!!

 

1:個人タクシー配車アプリUberを使ってみたよ!

 「Uber使ってみたよ~!」っつってますが「Uberって何?」って方もいらっしゃると思うのでまずこのアプリについて簡単にご説明いたします。Uberというのは、個人タクシードライバーUberにドライバーとして登録している人)と、タクシーを利用したい客(わたし!!!)を結んでくれるスマホアプリです。GPS機能が利用されていて、マップ上でアイコンをタップするだけで配車に来てほしい場所と行先を指定することができ、支払いもアプリに登録したクレジットカードで一括で済む、まさに言葉の通じなくて何かと不安な海外旅行時にちょう役立つアプリです。タクシー会社に電話しなくていい!地名を言わなくてもいい!不安な英語を話さなくていい!英語で支払いをしなくていい!チップも気にしなくていい!乗って降りるだけ!しかもGPS機能のおかげで、現在タクシーがどのあたりを走っているのかをマップ上で視認可能、おおよその到着予定時間もわかる!ドライバーにはレビューがついているためぼったくられたり危ない目に合ったりする心配ほぼなし!しかもUberというアプリ会社が仲介するのみなので基本的に普通のタクシー会社より安価!それも事前にルート指定をするとおおよその金額も事前に把握可能!というまさに利点しかないアプリであります。神だな。詳しいアプリの使い方はこちらの記事(わたしがライタ~をさせていただいているはっちすたじおさんの超有益記事!!!)でご確認くださいな。

hatchstudioinc.com

 まあ具体的な使い方はこのリンク記事を読めばわかるのでわたしが書くことなんかねえやろがっつー話なんですけどそこはまあ聞いてくれ。わたしなりにこう使ったらより安心なんじゃないかな!!!というアドバイスをね、したい。具体的アドバイス赤文字になっているのでおめーの文章なげーんだよ!というひとはそこだけ拾い読みしてもなんとなく内容わかるので読んでくれ~。

 まずこのUber、わたしも結構初期から存在を知ってはいたのですがなかなか実際に使うことには踏み切れませんでした。なぜかというと、わたしの住んでいる街が超田舎だからです。一時帰国をするときに(詳しくはこの記事を読んでね!)、本当は普通のタクシー会社ではなくUberを使おうかと考えたのですが、早朝の四時半に配車に来てほしかったということもあり、田舎でそんな早朝、しかも年明け早々、車がぜんぜんまわり走ってなかったら空港に行けなくて即詰むじゃん……とビビりにビビりまくったため、断念したのでした。今回の旅程は、平日の朝の六時に配車に来てほしかったので、もしかしたらいけるかも?と思い(あとタクシー会社を電話して呼べたことが地味にかなり自信になっており)、よっしゃ今回はUberで行くぞ!!!安いし!!!電話しなくていいし!!!と唐突に決意しました(ちなみにUberのアプリ登録にはアメリカ国内で使用可能な電話番号が必要になるのですが、早稲田大学留学センターが強制でもたせてくる、今どき幼稚園児のおもちゃでもねーぞというくらいオ~ルドファッションな携帯でもかろうじてテキスト機能があるので、アカウント認証ができました。結構便利。めんどくさがらずちゃんと持ってって管理しとこう!)。

①事前にUberのタクシーが周りを走っているかを確認しておこう!

 とはいえもともとビビりなわたしなので、旅行が決まってからは、平日朝5、6時にUberのアプリを起動してどのくらいUberのタクシーが周りを走っているのかを適当に4、5回リサーチしました。Uberのアプリを起動すると、自分の現在地と、周辺を走るUberのタクシーがにょろにょろ動いているのがリアルタイムで見られるのです。おもしれ~。果たして一台も走っていないなんてことは一度もなく、10分圏内に少なくとも2、3台はつねに走っていることがわかったので、これは当日もスムーズに車を探して配車を頼めそう、とかなり安心。値段の相場もその都度見ることができるのでチェックすると、込み具合にもよるようですが7ドルから10ドルほど。もうすこし短い距離でタクシー会社に頼んだときはチップ込みで18ドルくらいしたから安いしやったぜ!予算の組み立てやタクシーを呼んでから目的地に到着するまでの時間もだいたい予測がつき、不安要素がほぼゼロで出発の日を迎えました。

 ということで実際に呼んでみた!行きもうまく呼べてちゃんとAmtrakの駅に着けたので帰りもUberで。とくに何のハプニングもなくふっつーにスムーズに済んでしまったので書くことないのですが、さらに二点!アドバイスがあります!

②待ち合わせ場所はわかりやすいホテルか駅で!

 まず待ち合わせ場所の指定ついてですが、学生寮に住んでいると住所が大学内になっており、外部の人をどこにどういけばいいんじゃらほいと混乱させること必至なので、近くのホテルなどを待ち合わせ場所に指定することをオススメします!相手にも旅行者ということがわかりやすいし、ホテルにはたいていエントランスにロータリーがあり、どこで待つかが双方わかりやすいので激おすすめです。あとは駅とかかな。マップ上どこでも指定できるからってよくわからん交差点とかを指定すると(わたしだ)車をどこに寄せていいのかわかりづらく、落ち合うのに少し手惑います。

③相手の車のナンバーを確認することで車の判別をスムーズにしよう!

 そしてもう一点は、相手の車のナンバーを確認しよう!ということです。わたしはぶっちゃけ車にほとんど興味がなく、だいたいの大きさと(軽自動車か乗用車かなんか四角くてでっかいか)色でしか車が判別できないので、普通のタクシー会社のようにわかりやすい色形をしていないUberの個人タクシーを特定するのは結構大変でした(普通のひとの車なので)。Uberのアプリでは、配車に向かっている車の車種(とか言われてもわたしにはわからない)や色、何人乗りか、といった情報が車の写真によって表示されると同時に、ちゃんとナンバーも表示されます。これは間違いようがないぞ!!!わたしのように車種とか言われてもわかんね~っつーひとはナンバーを確認し、待ち合わせ場所に来る車のナンバープレートだけじーっと見ておけばまず落ち合えないということはないと思います。お迎えの車がきたらぶんぶん手を振って窓越しにハローとか言っとけば乗れます。乗ってしまえば目的地までぶいーんと連れてってくれるので楽ちん!以上のアドバイスも実践すればUberを使って快適にお安く目的地まで行けると思いますのでぜひ参考にしてな!

 ちなみにわたしのUberの招待コードは「 87yrjfjsue 」ですので、Uberを初めて使う方はプロモーションコードのところに入力してみてね!初回15ドルの無料乗車クーポンになるよ!

 

2:アメリカ全土を走る鉄道、Amtrakに乗ってみたよ!

 そんなこんなでAmtrakの最寄り駅についたのは出発時間の30分以上前。まだあたりは真っ暗ですごい寒い。うい~~~。冬用のコートを着ていきました。さてここでまたAmtrakってなんぞや?というお方のためにご説明いたす!!!

 Amtrakというのはアメリカ全土を走る鉄道で、日本の乗り物の中では新幹線が一番近いかな?という感じのする乗り物です。ただ新幹線ほど本数も多くないため便利でもなく、また速くもなく、ただただ安い~~~という感じの交通手段であります。しかしいいところもそこそこあって、路線によるのかもしれませんがわたしが利用したSan Joaquin lineではびみょ~に通信速度が遅いもののWifiも通っており、全席コンセント完備、新幹線に比べるとゆったりひろびろとした座席やテーブル、喫茶室(添乗員がワゴン押して座席を回るのではなく2階の特定の号車に売店がくっついている)もあり、なかなか快適でありました。わたしは普通のコーチ席で乗車時間は4、5時間、往復66ドルと8000円弱(車で3時間の距離なのでめっちょ遅い!!!)でした(ちなみに日本の新幹線はやぶさをわたしはよく利用していたのですが、これは車で8時間かかる東京ー新青森間を最速3時間たらずで結びます。サイコーか。ただ高くて往復3万円ほど)。食事つきの代わりにお高めな寝台列車もあるようです(それはそれで楽しそう!!!)。

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ホーム。新幹線ホームのように盛り上がって(?)たりせずふつーに地面と高低差がなくだら~っとひろがっている。改札などもなし。チケット売り場は待合室のわきに併設。

f:id:waseda_sils:20160331150127j:plain車内。二人掛け、一人掛け、四人掛けなど種類はたくさん。一応指定席券として発行されるが開いてるすきなところに座ってよい。座席が進行方向を向いていたりいなかったりするので酔いやすいひと(わたしだ)は注意。

 こんな感じでした……写真がへたであまりとれずにすまん!!!Amtrakについては以下のサイトがめ~っちゃわかりやすいので、お安く旅行したい、Amtrak乗ってみよかな~というひとはぜひ参考に。

www.amtraktowns.com

 チケットの購入についてはネットで予約・e-ticketの発券ができるのでお手軽。メールに添付されてきたPDFファイルを印刷して持っていくだけで大丈夫です。テキトーな席を選んで座っていると、車掌さんがやってきて、e-ticketのQRコードを読み取り、付箋に行先(わたしが降車する駅)の頭文字を書いて座席上部にぺたっと貼り付けます。改札がないのでこういうシステムっぽいです。わたしが乗ったときは結構すいていたので、二つ並んだ座席を両方占領して横座りや体育座りをしつつだら~っとしていました。

 値段・快適さともに満足のいくAmtrakではありましたが一点注意しておかねばらないないことがあります。遅延です。これがもうやばいめっちゃ遅延する。謎の停車時間。長い。幸いわたしは行きはさほど停車することもなくすいすい進んでいたのですが、帰りが1時間ちょっと遅れました。疲れすぎていてアナウンスもまともに聞いていなかったのでいまだになぜあんなに停車していたのか謎なのですが、遅れます。日本で新幹線が1時間以上遅れたから結構な騒ぎになると思いますがまあしかたないし寝るかみたいな普通の雰囲気。ちょうどいいやなんか食いもん買ってこよ、と降車する人もあり。わたしはというと、当初は夜10時に到着予定だったのに、Uberを使うと言っても最寄りのホテルから寮までは夜道を一人で歩かなくてはならないし、あんまり遅くなると殺されるかもしれんな~とぼんやり思いつつも、いまわたしにできることなど何もない、ということで二座席占領してぐうぐう寝ていました。何とか日付をまたぐ前には到着してくれたのでよかったですが。日本の新幹線や電車のようにダイヤ厳守があたりまえな世界のままの気持ちでいるとのちのちの予定などがずれ込んでしまうことが大いにあり得ますのでそこらへんのリスクは織り込み済みのほうがよいかも、というのがアドバイスでございます。はい。時刻表、あてにならねえ~!!!うん。困ったもんだ。この記事などを読んでいただけるとだいたいの感じがつかめるかもしれません。わたしのように短距離移動か、長距離移動でAmtrakに乗ること自体が目的、ならまあだいたいOKかな~……という感じでしょうか。わたしは遅延に遅延を重ねた復路は超めっちゃ疲れていて、もうどうにでもな~れ~~という心持ちだったし、まあアメリカだしなとだいぶ開き直れるようになっており、圧倒的成長だなあ~~~と感じたAmtrak遅延でした。まあいい経験です。無事帰れたしね!死んでなかったらなんとかなるなる!

以前紹介した超有益ブログ様でもAmtrakのレポートがありましたのでリンクを貼っておきます。わたしは西海岸の路線でしたが彼女は東海岸を走るAmtrakを利用されたようです。写真が綺麗でたくさんなのであわせて参考にするとよいのではないかな!

americanmatatabi.blog.jp

 

はい!という感じで!!サンフランシスコへの移動で利用したUberとAmtrakのレポートと利用方法などの解説・リンク集でした!!!留学して旅行するときの参考になったら幸いですし、こんな旅行できるなら留学も悪くないかも~とか、Amtrakでいろんなところに行ける場所に留学しようかな!!!とか思ってもらえるともっと嬉しいですにゃん!地獄すら楽しむ心持で生きていこうな!

 

ではまた~ つぎはサンフランシスコ旅行、予算編を予定しております!!頑張るぞい!!!

情報収集は早めにっていうだけ言って理由は教えてくんないのなんで?という話

 おっす、おれです。木・金に授業がないので一足早くSpring Breakに突入しており、いつもどおり惰眠をむさぼっております。夢は最高の娯楽だな~。ちなみに来週にはサンフランシスコへ二泊三日旅行するつもりなので、帰ってきたらその時のこと書くね!友だちもいないし英語は相変わらず話せないしわかんないことだらけですが、一時帰国をしたことでかなり自信がついたので計画してみました。いやいやとはいえせっかく留学してるので楽しもうとわたしなりに思ったわけです。成長~~~。Amtrak(アメリカ全国を走る鉄道)に乗ったり、ホテルにひとりでチェックインしたり、Uber(アプリを利用した個人タクシー)を利用したりといろいろやってみるつもりなのでおたのしみに!

 さて今回は情報収集を始めるのは早ければ早いほどいい!!!から、留学準備は早く進めような、という話をくどくどします。

 まずなんでそんなあたりまえ(っぽく思える)ことについて記事を書こうと思ったのかというと、情報収集を早くすると具体的にどういういいことがあるのかってことを誰も教えてくれなかったじゃん!?!?ってかみんな理由知ってたの?!!?ぜってーテキトーに言ってるだけっしょ、と思ったからです。そして、具体的な理由とともに情報収集を早めにしろと誰も言わないから、ゆーて直前に集中して3,4時間費やしたらなんとかなるっしょとか思っちゃうやつ(わたし)が出るだろうが!!!と思ったからです。このブログはわたしの後悔と世の中によくある文言のテキトーさへの、そんなことひとことも言ってなかったじゃん!?!?!?という怒りなどで主に成り立っている。行くぜ。

早く始めると何がいいのか①:そのトピックを頭に置いた状態で過ごす時間が長くなる

 情報収集を早く始めると何がいいのか、まず一つ目は、そのトピック(留学とか航空券とか旅行とか)が自分の意識にある時間が超めっちゃ長くなることです。たとえば留学について合計で5時間調べたAさんとBさんがいたとします。ここで二人の検索能力とか知能(?)がだいたい同じで、ふたりともそれ以前に留学について調べたことは皆無だとします。んで、Aさんは週に1回1、2時間調べてから、Bさんは1日で5時間かけて調べてから留学先を選んだとします。二人は同じ時間をかけて情報を収集したのだから、それぞれベストな選択ができているはず、というか違いはないだろ!!!という気がしてきます。

 が、ここでAさんとBさんで「留学」を意識、あるいは頭の片隅に置いた状態で生活している時間が明らかに違ってきます。Bさんがたった1日、というかもっといえばその5時間こっきりしか留学について頭を割いていないのに対し、Aさんは1か月間、「留学」を意識して過ごしています。この1か月は、留学について調べる前に過ごす1か月とは完全に違ってきます。

早く始めると何がいいのか②:そのトピックに関するアンテナ感度が上がる

 で、その頭の片隅に置いた状態が伸びることの何がいいの?って話なんですが、トピックに関する感度がめーっちゃめっちゃ上がります。その分野の文脈、文法がわかってきます。だいたいの世界観がわかってくるというか。さっきの例に当てはめると、AさんはBさんにはない1か月の間、見たり聞いたりする情報のなかで、「留学」という語があるものや、段階的に調べていたときに知った単語(大学名やアメリカの物価感覚、現地での生活に関するもの)が登場するものに格段に気付きやすくなります。そして、その実際に留学の情報を調べていない間でも、「へえそんなこともあるのか」「その大学は知らなかった、今度調べてみよう」という風にいつでも情報収集ができる素地ができあがるのです。例えばわたしはツイッターをぼ~っと眺めてはリツイートでまわってきた記事を適当に読んでいるのですが、留学や海外生活についての情報調べるようになってからは(それも渡米後の話なんだけどね、ウケる)、「米・〇〇大の研究によると……」というような記述があると、へえあそこの大学ってこんな研究してるんだ、とか、あの超有名大じゃん、とか、逆に聞いたことないけどどんな大学なのここ?とか思うようになりました。それ以前は、海外の大学のことなーんにもしらないし、まあどっかの大学が研究したってことね、と読み飛ばしていたような箇所です。こういうことがあらゆる方向で起こります。

 テレビを見ているとき、雑誌を読むとき、友だちと話をするとき、大学の授業を聞いているとき。Bさんだってそういう情報に触れているはずなのですが、Aさんのように、自分がいま調べているものに関係のあるものだと思って注意を払うことができず、結局それらの情報がないのとおんなじになってしまいます。結果、Aさんは、見聞きしたことを次回の情報収集に生かせ、より広い情報に到達できるようになるわけです。

早く始めると何がいいのか③:心づもり・吟味する時間ができる

 また、情報収集を早くに初め、Aさんのように定期的に少しずつ調査を進めると、そのトピックに対する心づもりや、吟味する時間ができます。

 ここで帰国時の荷物についてどうするかをわたしがどう調べたのかを例に説明していきたいと思います。帰国時の荷物に関する情報収集は結果的に3回くらい行ってやっと決まりました。長い道のりだった……。

段階1:メジャーどころを調べてみて絶望する。

検索ワード「クロネコヤマト アメリカ 荷物」「日通 アメリカ 荷物」など

 来るときは日本の郵便局にそのまま段ボールを持ち込んで全部局員さんにまかせて送ってもらったので楽ちんだったのですが、帰りは当然ですがアメリカから送らないといけないわけです。アメリカの郵便や宅急便の事情なんてわからないしいくらかかるかも知らないしできれば日本語でサービスを受けられるところがいいな~と思い、とりあえず有名どころで名前だけ知っていたクロネコヤマトや日通の米国支店が取り扱うサービスを調べてみました。これが超高い。輸送費だけみると馬鹿みたいに高いってことはないのですが、いかんせんわたしは田舎の町にいるため、集荷をしてもらおうとすると輸送費と同じ超過料金がかかり、合計で2倍、だいたい15,6万円かかるということが判明しました(車がないので集荷サービスはマストでした)。日本の田舎町(実家)から送ったときは8万円だったのにどういうことなの!?!?!?日系の企業に頼れば安心と思ってたけど支店が少なすぎてぜんぜん使いもんにならねーよ!!!!と絶望的な気分になりました。もーめんどくせー!!!本当にもう留学なんかしなきゃよかったなんだよ15万円っておかしいだろ……と思わず逆切れのち号泣。そして心が折れたわたしはここで一時調査を放棄。知るかボケ世の中おかしいよ!!!と叫んでふて寝をしました。

段階2:メジャーどころは諦め口コミを中心に調査再開。

検索ワード:「USPS 引っ越し」「USPS 帰国 荷物」など 加えて口コミサイト利用

 ふてくされても日本に何とかして荷物を送らないといけない現実は変わらないので、1週間くらいを日系企業に頼むと超高いという事実を受け入れるのに費やし(想定外のことを受け入れるのに時間がかかるもんなんです!!!)、しかたがないからもう一度チャレンジ。今度はYahoo!知恵袋教えてGooなどの質問系を重点的に見て口コミや実例を参考にしました。するとUSPS(United States Postal Servicesの略。アメリカの郵便局)を利用して帰国時の荷物を送ったという例を発見。アメリカの郵便サービスには不信感しかなかったので最初はえ~っと思いましたが15万円はとてもじゃないけどかけられないと思ったのでしぶしぶ検索してみるとこれが結構いい記事がヒットする。家具を伴なわない引っ越しや、田舎町からの引っ越しでも利用可能で、具体的な料金や届いたときの状態などについて詳しくレポートをしているブログ記事がいくつかひっかかり、これなら渡米してきたときに使った段ボールに詰めなおして郵便局(大学内にある)に届けたら送り返せるわけだ、わたしにもできそうだな、とめどが立ち一安心。でも段ボール、キャンパス内を運ぶの大変だな~めんどくせ~しかも英語で全部頼むのかいやだな~と完全に満足はできませんでした。まあUSPSを使うなら、荷造りはまだ先だしとりあえず保留にしとこ。ということで第2段階の調査が終了。

段階3:もう一度口コミをさらって調査&問い合わせ

検索ワード:「OCS 引っ越し」 加えてメールで問い合わせ

 USPSを使うか~とは思いつつも集荷と英語での手続きが嫌で、もっといい方法がないのかと諦めきれなかったわたしは1,2週間後に再び情報収集をしました。メジャーどころは使えねーので、いろんなサイトをみてもっと口コミを収集しているとOCSという単語が目に入り、聞いたことがなかったのでとりあえず調べてみました。ホームページを見ると今まで見てきた中で一番安い値段設定、日本語でのやりとり可能、「お住まいの地域から最も適した方法をご提案させていただきます(=田舎町にも対応可ということ?)」という文言などから強く惹かれ集荷してほしいことなどを詳しく述べたメールを送ると返信が。集荷はドライバーが直接来るのではなく(クロネコ・日通はこれ)、Fedex(アメリカの郵便サービス会社。USPSより安心・速いと高品質)で行うようで、その料金を含めても6、7万円で済むとのこと。これだー!!!税関申告の書類のフォーマットもしっかりしていて、また、荷物の一時預かりも可能とのことで(わたしは帰国してから関東圏の部屋を探す予定なので集荷の時点ではまだ送り先がきまらない)、サイコー&サイコー、まさにぴったり!ここにお願いしよう、とやっと満足のいくサービスをみつけることができました。

 このような段階的な調査には利点がふたつあり、一つ目が、心の準備ができることであり、二つ目が、情報の吟味を重ねることでより深い情報にリーチできることです。もし一気にこれらを調べようとしたら、まずは有名な日系企業の提供するサービスの高さに慌て焦ると思います。15万ですよ???いきなり当初の予測の2倍かかるって言われてはいそうですか、とはなかなかなりません。ショックでその先調べる気になりません。おれはそんなに切り替えがはやくないでな!!!なおさらな!!!また、こんだけあーでもねぇこーでもねぇと考える時間が無かったら、帰国迫ってるし早く決めちゃわないと!!!と焦ってクソ高い日系企業(これはわたしが田舎在住だからであってサンフランシスコとかニューヨークに住んでいたら最高の選択肢でしょう)に頼んでいたかもしれないし、USPSを利用、えいこら郵便局まで荷物を運んで英語で手続きを選んでいたかもしれません。そもそもOCSなんて知ることがないまま決めていた可能性もあります。田舎在住、車無し、日本語希望にとってOCSはベストだったにも関わらずです。

 一気に一日や二日では、OCSまでたどり着かなかったでしょう。まずは気力的な問題で。無理だよ!!!頼ろうと思ってた日系企業が高すぎることに涙しまくりだったよ!!!あと検索ワードの変遷を見てもらってもわかるのですが、最初は「アメリカから」「帰国」「荷物」などのワードで検索していたのですが、後半は「引っ越し」「海外引越」などのワードも加えて検索しています。これも何日間か間をおいたおかげで別の角度から見れるようになった、ということだと思っています。「USPS」「OCS」でわざわざ検索しようと思ったのも、「クロネコヤマト」「日通」での検索ではなかなか自分にあった情報にたどり着けないということを悟ったためです。期間を空けて段階的に情報収集を重ねると、より効果的な検索ワードがわかるようになってくるのです。一気にやってたら頭も一方向に凝り固まって違う切り口のワードが出てきづらくなりますからね。

 

 ということで、みんな、情報収集は早めにしよう!!!そして自分にベストな情報になんとかたどり着こう!!!具体例は引っ越し情報でしたが、これは何事においてもそうです!!!留学先、就活、引っ越し、なんでも早め早めに動こう!!!全部そののちの生活に多大なる影響を及ぼすから早く進めとくに限る。早めに情報収集を始めればそれぶん調べる時間もとれるし、得られる情報量は調べる時間に比例するんだから、そりゃ情報収集は早めにってなるわな、とかそういう簡単な話じゃないから!!!!ねっ!!ただ時間費やせばいいって話じゃないよ!!!段階的に、まるで受験勉強で期間を空けて何度も復習をするがごとく、ちょっとずつ蓄積させていくことにこそ意味がある!!!調査と調査の間に期間があること!!!これが何より重要だよ!!!以上!!

別にそんなに英語がしゃべれなくても「わかってるよ!」ってことは態度で示せるぞ!という話

 はろ~おれだよ!おれです!!イェイ もう3月も半ばですね、1週間ほどの春休みももうすぐそこだ~ わあ~~~う 授業もそろそろ中間テストの時期です。ひえ~ おさらいをしなければならない!期末レポートに向けた準備もしなければならない!というような感じです。はい。さて今回は、英語しゃべれね~っていうひとがそれでもおれは馬鹿じゃないよ!ちゃんと内容はわかっているよ!ということを示すにはどうしたらいいんじゃらほい、ということを書こうと思います。英語嫌い留学したくない部のみんな!ぜひ読んでくれ!!!

 わたしは英語が話せません。すごい話せない。うん。TOEFLiBTもSpeakingだけ20点台どころか15点。15点ですよ。半分!!!まあそのくらい話せません。笑っちゃってたし。試験の時。う~わわたし英語ほんとにへったくそだな~っつって自分で笑ってしまった。フゥ~。まあそんなレベルです!ので、雑談はほんとうに苦痛。一度言語学部のホームパ~ティにお誘いいただいたことがあるのですが、学生よりも教授陣とそのご家族のほうが多いしほんとマジで何しゃべっていいのかどう話に入ればいいのかまっったくわからず、あうあうしていました。いたたまれないな~と思いながら隅に座っていたら、なんかよくわからない誰かの夫らしきひとから話しかけられ、日本人?留学生?なんでパーティなのにそんな隅に座って黙っているの?ぼくもさ韓国に留学していた時はシャイだったよ、でも話しかけなきゃ!そしたら友達もできるよ!ほらしゃべってみて!ね!自分から言ってみなきゃだめだよ!みたいな説教を一通り受け、わたしはもうマジで泣きそうでした。悔しくて。わたしだって言葉さえ通じたら、こういう場で適当な雑談して愛想笑いして浮かないように振る舞うくらいはできるもん!!!ただ英語ができないだけで、日本語が使えるところだったらパーティなんて向いてないけど挨拶したり質問したりするくらいはできるもん!!!隅で座って黙ってるのが浮くってことくらい知ってるよ!!!と心の中で叫んでいました。なんでそんな、責めるようなことを(別に責めてはないんだけど)言われなきゃいけないんだ!なんで否定されなきゃならないんだ!うえーん!と思っていました。まあそのあと意を決して学生同士の輪に無理くりはいっていって5分くらい会話に参加しはしたんですけどね!!!それですら沈黙が痛くて怖かったです。家に帰ってから泣いた。ほんとはわたしはもっと、もっと初対面の人と会話ぐらいは楽しめるしうまくできるのに!きっとみんなわたしが典型的なシャイジャパニーズだと思ってるんだろうな、英語も下手だし、よくわかんないへんちくりんなやつって思ってるんだ、と考えるとすごく悔しくて、屈辱的ですらありました。

 まあそこでね、一念発起してね、英語がしゃべれないってそれだけでこんなことになっちゃうならもうしゃべれるようになりゃいいじゃん!英会話の練習相手探したり友達作るぞ~!となればね~まだね~よかったのかもしれないけどね~……。そもそもわたしはそんなに社交的な性格ではないし引きこもりヲタクなのでね、できれば話さずに済ませたいわけですよ。うん。そしてそんなしゃべれなくても自分を表現する機会が実はあったんだなこれが。授業です。授業!!!幸いにもわたしは勉強はそんなにできないわけでもないし、英語だってしゃべれないだけでちゃんと読めるし聞けるし書けるんです。学生同士がぽんぽん会話してるようなのはまだまだ聞き取れませんが、留学前に学んでいた分野の授業だと専門用語も知っているし、話の流れもつかみやすいので、教授の講義はほぼ聞き取れます。レポートも、Writingの授業などで書いたこともありますし特に自信がないわけではありません。そうですわたしは座学、とくに講義形式の授業ならぶっちゃけ英語になんの不安もないんです!!!ただしゃべれないの!!HAHAHA そして実際きちんと授業に出席し参加していると、みんなわたしが授業をよく理解していてただの馬鹿ではないということをわりと早い段階から察してくれたのです。教授たちはもっとそう。課題出したりクイズ受けたりしてますからそりゃそうなんですけど。

 ということで次からはわたしが授業での態度などで褒められた出来事を述べながらそれのどこがよかったのかを自分なりに考えてみます。行くぜ!(あとここらへんで御察しの通りちょっと自慢というかドヤ入っています!!!気に障ったらごめんね、でも友達もいねぇから褒めてくれるひともあんまいなくてさ……ゆるしてくれよ~~~!有益なところもあるからさ~~~!)

 

①がんがん黒板に答えを書きに行こう!

 授業で、「この問題の答え、わかる人は黒板に書いてって~」と言われる機会があったらがんがん書きに行きましょう。書くだけならしゃべらずとも自分がいかにわかっているかをクラス中に示すことができます。書くスピードが速ければなおのことです。

 わたしは言語学を学んでいて、その中でも特に統語論(Syntax)が好きなのですが、このSyntaxの授業では、人間言語の構造がどうなっているのかという、いわゆる文法っぽいことを解析します。そして文構造の解析のためにはTreeと言われる図を用います。

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こんなのです。樹形図っぽいのでTree。ちなみにこの図は"I run"という文の分析になります。

 Syntaxの授業では、このTreeを自力で書き上げることができるということがかなり重要なので(っていうかほぼずーっとどのようなTreeが人間言語を説明するのに最も適しているのかという話をする)、毎回授業で書かされるんです。わたしは留学前に入門的なSyntaxの授業を国際教養学部提供のものと全額共通提供のものと2コマすでに履修していたので、すでにある程度は書けるようになっていました。なので、「じゃあこのTree、わかるひとは黒板(というかホワイトボード。黒板のある教室で授業を受けたことがない)に書いて~」と言われると待ってましたとばかりに前に出ていました。それも事前にやったことのある内容なので超高速で書けてしまうんです。ほかのひとたちがゆっくりノートを見ながら書き写しているわきで、わたしは書き方も全部覚えているので分析しないといけない英文を写すときだけノートを見て、あとはわき目もふらずぴゃっぴゃかぴゃっぴゃか書き上げることができます。するとみんなびっくりして見ているわけです。教授にも、「まるでタイムアタックみたいだね!彼女、1分で書き上げちゃった!」と言われてわたしは照れ照れ、クラスのひともゲラゲラ(ごめんちょっと盛った。くすくすって感じだった)。類型論というクラスでもTreeを書く機会があり、たまたまSyntaxを同じくとっていたひとが、「彼女はbottom-up方式でTreeを書くのが超速いんだよ」と教授に言っていたこともありました(うれしかったけど英語がしゃべれないので照れ笑いをすることしかできなかったがな!!!)。

 なので、もし、黒板に出て図や数式を書く機会があったら、ぜひとも積極的に前に出てほしいと思います。そうしたら英語へったくそでもみんなわかります。こいつ意外とできるんだ~、とそう思ってくれます。すごいね!と話しかけてくれたりもします(ただやっぱりそこは英語がしゃべれないので会話が広がらない。無念!やっぱり英語しゃべる勉強したほうがよかったかもしれん……。でもやだ!ふん!)。あとこれをやるには当たり前ですが内容がわかってないといけません。日本にいるうちにある程度興味ある分野の勉強を進めておくと理解の助けになってよいです!

 

②たとえ短い文しか話せなくても、的確な質問をしてみよう!

 質問って、英語しゃべれなくてもいいんじゃなかったのかよ!!!と思われるかもしれないが質問といっても一文でいいんです。もう中学校で習うような文でいいんです。指摘している点が的確でありさえすれば、あ、こいつはわかっているんだな、とそう思わせることができます。

 たいていの教授は質問ない?と途中途中で聞いてくれるので、もし疑問があったら質問をするべきです。どれだけたどたどしくてもその指摘している内容が有効なものであるかどうかはみんなわかります。んで、この的確な質問ってなんやねん!的確じゃない質問ってのもなんやねん!という話になってくるのですが、またまたわたしが学んでいる言語学の授業で実際にあったことを具体的に挙げながら説明したいと思います。

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 はいここでまたTreeの登場です!!!質問といっても悪い質問、逆にこいつばかじゃないの?と思わせてしまうような質問というのも存在します。

 例えば上のTreeをみると、こんなふうに、打消し線がついている箇所があるのが分かると思います。この打消し線にももちろん意味があって重要なのですが、手で書いていると、間違って、消すべきところではないところも一緒に打消し線を引いてしまうことがあるわけです(こんなふうに)。ホワイトボードに教授が書いた模範解答にももちろんそういうちょこちょこした明らかな書き間違いというのが存在するんですけど、そういうことを毎回毎回いちいち質問する人がいました。わたしはそのたび、いやそんなのいままでの話の流れ聞いてたらわかるじゃん、と思いましたし、実際となりの席に座っている生徒もあきれたようにハッ、と笑っていました。

 教授も、質問が言語学的な基礎や態度ができてないと思われる内容(誤解を生むような表現、適切ではない俗語が含まれるもの。例えば"I can speak English."という文章にあるcanは、学校文法においては俗にhelping verb(助動詞)などと言われることがありますが、これにはmodal auxiliaryという専門用語があります。Syntaxでは、言葉をどう使うべきかを規定する学校文法、いわゆるPrescriptive grammarで登場する表現は、実際に言語を科学的に分析していく上では不適切だったり不十分であることが多いので、あまり好んで使われません。"チョンチョン"で囲って使うことはまああるかな。)には、"What's helping verb?"とまずは暗に語の定義がおかしいよと、質問返しをしたりします。これははたから見ててこえぇなと思ったりもします。

 あるいは、前回の授業でやった内容を覚えていないと思われるような発言(「どうしてTreeのこの部分はこう書くのですか?」←前回の授業で学んだことだったり、似たような質問が過去にあり解決済みだったり)をしても逆にこいつわかってねぇんだな、と思わせてしまいます。っていうかわたしは結構思っています。ぶっちゃけ、なんだよ!英語に不自由無くても記憶力ならわたしのほうがまだいいじゃん!と思っているよ。うん。まあわたしのいる大学はそんなにレベルの高くないふっつーの大学だからというのもありますが。まあでもとにかく、なんでもかんでも質問すればいいというわけではないんです。

 では、どのような質問をしたらこいつわかってるな、と思われるのか。それは今までの授業でやった内容をきちんと踏まえた質問であること!さきほど挙げた質問群がなぜ悪い質問かというとぜんぜん前にやった内容を踏まえていないからなんですよね、基本的に。あとは本質的な部分と枝葉末節の部分を取り違えているか。

 Field Methodの授業でこんなことがありました。Field Methodというのは、言語学におけるデータをどのように集めるべきか、そしてそれをどのように分析するのか、といった方法論を学ぶ授業です。わたしが取ったクラスでは、ネイティブアメリカンの言語の一種であるNahuatl(教授の発音を聞くとナワ、と聞こえる。わたしには)という言語の母語話者に来てもらって、実際に「水はなんていうの?」「男がバナナを食べた、はなんていうの?」というような質問を繰り返してデータを蓄積し、その言語の仕組みを分析していきました。だんだん規則性が見えてきたり、かと思ったらぜんぜん予想外の活用をしたりと、なかなか楽しい授業です。んで、そういうことがあると聞きたくなるわけです。「もしかして、このなんちゃらっていう部分は、複数形を表しているの?」「今までルールを踏まえると、これはこう活用するの?」とか。で、こういう質問をちゃんとするには、今までとってきたデータをきちんと覚えたうえで、いま聞いたデータと比較し、常にこの言語のルールはなんなんだろう?と予測していかないといけないのです。

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1回の授業でこの2倍から3倍くらいの量のデータを記録します。週2回。

 ある授業でわたしは質問をしました。目的語が限定されているか(theがつく)、あるいは限定されていないか(aがつく)、また複数か単数かによって、動詞に違った接辞(三単現のsとか過去形のedとかそういう感じのやつです)をつけていると思しきデータを記録している最中のことです。例えば、「the bananaを食べる、というときは食べりゅ」「a bananaを食べる、というときは食べみゅ」「the bananasを食べる、というときは食べひゅ」というように語形変化をさせているように見えたのです(これはわたしのでっちあげの例です!!!わかっているとおもいますが!!!)。教授も、目的語がどんな性質かによって動詞を使い分けているのかな?限定か不定かで使い分けるなんておもしろいね、と言っていました。しかし、目的語が不定でaがつくものでも、みゅ、ではなく、りゅ、と活用させていた例が過去にあったことをわたしは覚えていました。目的語が限定か不定か、ということをもとに活用しているとしたらこれはおかしいぞ、と思いました。ので、わたしはまず、母語話者に、以前の例文を探して、「a  rockを投げりゅ、と言いますか?」と、たずねました。もちろん答えはイエス。だってそうやって記録したもんな!なので続けて教授に、「この文では、a rock なのに、みゅ、ではなく、りゅが使われています。これらは限定や不定を表すマーカーではないと思います」と言いました。すると教授もそうだね、じゃあこれはなんと言いますか?この文は?とさらに母語話者に質問をしてくれましたし、母語話者も、これは動作の方向を示す意味があるように感じます、と言ってくれました。その授業後、同じクラスの女の人から、あなたはよく授業内容を理解しているね、いい質問だったよ、と突然話しかけられました。まじで!?!やっぱりわっかる~???デヘヘ、と思いながら、いえいえいえそんなでもありがとうございます、となんとか返しました。うれしかったです。有益な指摘ができたぞ!と思えました。

 この質問をするときにわたしが使った文法はほんとうに中3レベルでした。しかも短い英文を3つだけ。"Excuse me, Is it OK to say brabrabra....?" と、" In this sentence, the object is A rock, but there is RYU, not MYU. I do not think these are definit markers."  こんだけでもすごくどもりましたしつっかえますが、強調するところを強調したりホワイトボードを指さしたりしながら話すとなんとか伝わってくれます。英語が母語の人は、質問するときにもっともっと普通にいっぱいしゃべります。わたしだってもし日本語が使えたら、「いま、これらの文のなかのこれこれという接辞についてこうこうおっしゃっていましたが、このデータなどを考えるとそれはないとおもいます。このデータでは~~~~~だからです。むしろ、これらは~~~~を表していると考えるほうが妥当なのではないでしょうか?」ともうちょっと長い文章で発言したでしょう。でも無理!!!「妥当」とか「~ではないでしょうか?」とかすぐでてこねぇし!!今言っていた授業の内容の要約とそれに添えてこう思うとかああ思うとかそういう複雑な文でてこねぇから!!!ということであの赤ちゃんみたいな英文3つです。ばぶー。でも通じます!!!指摘している点さえ妥当だったら通じるし評価してくれます。

 なので、学んだことを踏まえた質問(とくに以前学んだことと矛盾しているように思えるもの)は、どんだけつたなくても正当に評価されます!中学生レベルの構文ならすっと出てくるでしょうしなんとかなるなる!いけいけどんどん!という感じです。それに英語へったくそだけど伝わったー!と思えてうれしいよ!だから質問はしよう!つねひごろから質問できるようにしようと思って授業を受けるといいんじゃないかなと思います。集中!!!勉強もわかるようになるだろうしばかと思われないよ!Speaking15点でもね!!!

 

以上です!英語しゃべれない=馬鹿とかまぁーじでうっせーだまれおりゃあ日本語ならぺらぺらなんじゃ!!!馬鹿じゃねーから!!!という心意気でいこうな!ばいび

アカデミックアドバイザーを利用したらよかったんじゃね?とはたと気付いたよ、という話

 はい、わたしです。うん。今回はアカデミックアドバイザ~について書くぞ!わたしは三日に一回くらいはまぁ~じでなんでまともに留学の準備しなかったのかな~何が障害になってしようと思えなかったんかな~と考えているのですが、なんかはたと、アカデミックアドバイザーっていう制度もっと使えばよかったんじゃん?ということを思って、そんで同時に、えっ今の今まで気づかなかった意味が分からないし超ウケると思ったので書きます。いやあのね、この制度はね、入学してすぐの時期に説明もあるしアドバイザーという名の担当教授との面談もあって存在を知らない人はいないんだけど、詳しい利用の仕方とか活用している人の話とかをあまり聞かないのでそのままになってしまうことがおおい制度のひとつだと思われます。はい。ということでいくぞ!

 そもそもアカデミックアドバイザ~とはどんな制度なの?という話なんですが、端的に言うと留学・進学・就職などの進路上の相談を受け付けてくれる国際教養学部所属の教授が一人一人につく、という制度のことです。高校や中学では担任の先生みたいなものでしょうか。ただクラスとかないし自分から働きかけないと接点ゼロだけどね!

 そしてこの制度をどう利用すればよかったかを書く前に、このアカデミックアドバイザ~の教授がどのように決定されるのかについて書いときたいと思います。新入生!!!よく読んでくれ!!!なぜならアカデミックアドバイザ~として自分の担当になってくれる教授というのは、原則一年の一学期に履修することになっている必修科目"First Year Seminar 1A"の担当教授だからだ(多分。なぜ明言がないのか謎ですが周りの人たちはみんなそうでした。っていうか1Aのクラスで教授がクラス全体にその旨アナウンスしていたのでそういうシステムなんだと思います)!!!"First Year Seminar 1A"って何を学ぶ科目なのかまったく見当がつかないんだけど、と思った人、そうです、この必修科目はとくに何を学ぶ科目かは決まっていません。それはどの教授が担当するかによります。ただ単にセミナー形式(原則としてひとつの文献をクラス全員で章ごとに割り振って読み、議論する)に慣れさせるためにある科目のようです。ちなみに1Aという英数字の数字は学年を、英字は言語(Aは日本語、Bのは英語で行われる)を表しています。つまり一年一学期の必修の日本語によるセミナーのクラスを、シラバスを読まずにテキトーに選ぶと、あんまり興味ない内容についてのセミナーに参加しなければならないだけではなく、自分が学問分野としてまったく興味のない分野を専門とする教授がアカデミックアドバイザ~になってしまうのです。ちゃんと選ぼう!!!ちなみにわたしはこれがたまたま大当たりで(というかこのセミナーと担当教授がきっかけで言語学に興味を持った)ラッキーでした。まだ興味のある分野が明確に決まらない人は、自分が留学したいと思っている地域に留学経験のある教授(国際教養学部の教授はたいてい留学経験があり、博士は海外で取得している先生が多い印象です。アメリカとイギリスが多い)を選んでもいいかもしれません。まあそうじゃなくてもいいと思うけど、ぜんぜんきまんねぇし見当もつかねぇ~ってひと向けに。

 さて、そんなふうに割り当てられるアカデミックアドバイザ~ですが、だいたいは一年の一学期の初期、五月ごろまでに一度は面談があると思います。英語に関するバックグラウンドや大学生活への不安などについて話した記憶がありますが、ま、大丈夫だよね、みたいなノリのもと行われましたし、教授側から、留学先の選考について聞きたいことがあったらいつでもどうぞとも言われないので(お忙しいのだと思われる)、なんだこんなもんかと拍子抜けするような内容です。ただの雑談。ほとんど何を話したか覚えていない。そしてそのまま忘れ去られるというパターンなのではないでしょうか!!!しかし今思うともっと相談しておけばよかった!!!

 興味のある学問分野が定まった時期(一年一学期終了~二学期開始直後)に利用するのが最も効果的かと思われます。大学の教授というものはオフィスアワーといって、週に何時間かはかならず学生の質問に応対するための時間を取るよう義務付けられているので、事前に「アカデミックアドバイザーであるところの何々先生に、留学先のことについて相談をしたいので、何月何日のオフィスアワーの何時に伺ってもよろしいですか」とでもメールをして予約しましょう。そして聞きたいことは何でも聞きまくりましょう。とくに「これこれを学びたいと思うのですが、その学問がさかんに行われている大学はどこでしょうか」「留学先ではこんな経験をしたいのですが、どの国や地域が適しているでしょうか」といったことを聞きましょう。

 もしアカデミックアドバイザ~になってくれた教授が自分の学びたい分野を専門としている場合は超ラッキーです。聞いて聞いて聞きまくりましょう。これほど役に立つことはないです。どこの大学がどの学問領域に強いかなんて実際にアカデミックな世界で活躍されている大学教授か院生でもなければそうそうわかりません。有名な総合大学ならまあたいていの学問を高い水準で学べますが、ここは!!!留学したくない英語きらいな人向けブログなので!!!そんな有名大の枠を安いEXプログラムで余裕でとれる人はもう勝手にしてくれ!!!って感じなので無視。そうじゃないTOEFLがぎりちょんの人は、特に詳しく聞いておきましょう。ぜんぜん名前もしらないような大学や小さな州立大学でも、特定の分野に限れば大変良い教育をしていることがあります。そしてそういうことは専門としている教授方が一番詳しいと思います。うん。

 もしアカデミックアドバイザ~が自分の学びたい分野を専門としていない場合は「この分野を専門としていらっしゃる国際教養学部の先生をご存じないですか」と聞いて取り次いでもらいましょう。まあ別に取り次いでもらわなくったってその分野に興味があるならその分野の授業を受けたことがあるわけで、そうすると心当たりのある教授はいると思うので、直接そっちに同じようにメールを出して予約をとってもいいと思います。国際教養学部所属の教授だったら留学が必須という事情もわかっていらっしゃるでしょうし、いままで担当した学生の情報なども蓄積されているでしょうからかなり有意義な情報を得られると思われます。わたしはこれに今、留学して一学期すぎてやっと気付いているのでもちろん実践していませんが絶対有益なのでぜひアカデミックアドバイザ~や教授に相談してみてください。別に有益じゃなくても教授と仲良くなるだけでかなり有意義です。大人の話はマジで有益。それだけで。しかも教授ですよ!!!大学の!!!聞きまくろう。もしかしたら三年次後半からその教授が担当のゼミに所属したくなるかもしれないし。まさに百利あって一害なし!!!頼ろう!!!せっかくある制度なので利用しつくして骨までしゃぶろう!

 

以上!おしまい!おれはおなかすきました。さばら~

はっちすたじおさんでライターとして記事を書くことになったよ!という話

 はろ!きょうはお知らせをしたくてブログを書くよ!

 なんと!

 hatch studio - おもしろ海外情報マガジンさんでライターとして記事を書かせていただけることになりました!!イエ~イ

 というのも、このブログを宣伝したいがためにライターに応募したのでした。えへん。はっちすたじおさんは、アメリカでのちょっとしたお買い物やおでかけのときに役立つ超マジで有益な情報を提供してくれているサイトで(アメリカでの若者文化や大学事情などについての情報も豊富だよ!おもしろ情報サイトだよ!)、お気に入りのサイトでした。サンフランシスコ、UCLA、UCB、ニューヨークと四つの都市のバージョンがあって、それぞれ微妙に地域色が出た情報を発信されているので全部要チェックだよ!特にUCLA、UCBは大学・進路情報満載なのでこのブログにたどり着いたひとにはとくにおすすめだ!

 そんでね、そのうちのサンフランシスコ版をね、ある時ふら~と手当たり次第に記事をさかのぼって読んでいたんだけど、なんとライター募集の記事が一月ほど前に投稿されているではないですか~!!!ね!!!そのとき妙に活動的で元気だったわたしは、おっこれはいけるのでは!?!?!ここで書かせてもらえたら、このブログの存在を留学に興味のある層に届けることができるのでは???という考えが頭を一瞬で貫いていって、そのまま勢いに任せて即行応募しちゃったぜ。ウエイ!!

 そして今日、初めて書いた記事が投稿されたので、みなさんこっちもぜひ読んでください!!!写真がいっぱいだし、校正さんがわかりやすい章分けもしてくれたのでこっちのブログより数段読みやすいぞ(章分け苦手なのでこっちはこのままのスタイルで行きます、すまんこ)!これからもはっちすたじおさんでは最低月に一回の頻度で記事を書いていくのでよろしく頼むぞ!!! 

hatchstudioinc.com

アメリカのもので苦手なものがいくらかあるんだけど、まぁ聞いてよ……という話

 人生~!(挨拶)今日から春学期の授業が始まります。火木は午後6時半から午後8時20分までの長めの授業が一つです。長え~~~。耐えられるかな!?今学期の授業のことについては気が向いたらまた書こうと思いますが、今日はアメリカのもので苦手だなっつーものをね、書きたいと、思います。

 まず苦手なのはバーチカルブラインド!寮の窓やアパートに備え付けられていること山のごとし。日本だとあんまりない。ふつうカーテン。布の。そっちのほうがよかった……。なぜなら壊すから。バーチカルブラインド、すごい壊れやすい。尋常じゃない。さっきも羽折った。ていうか羽折ってイラッとしたからこれを書いている。一本一本垂れてるあの羽、わりとちょっとねじっただけでばきってなる。もろすぎる!!!あれは羽についている穴のところをひっかけてつるしているのですが、この、穴の上のところが折れる。折れて、ひっかけるべきところに残る。わたしは2回折りました。それも結構えっマジで?今ので折れんの?ってレベルの力加減で折れる。折れたところをセロハンテープで2重3重くらいにしてきれいにはっつけると割と簡単に復活するが、もうほんとうに折れやすい。繊細すぎる。布のカーテンとおんなじ乱雑さで扱ってるとすぐ折れる。注意だ!!!!!!!あとあの、棒みたいなやつも折れやすい。シャーって羽を寄せたり、くるくるまわして羽の角度変えたりする棒。すごい折れる。留学してきて事務の対応がクソ過ぎて一度あたったら折れた。まあこれはね、わたしが悪いところもある。多少は。でもすごい立て付けが悪いっていうか、シャーってやったりくるくるまわしたりするとき、すべりが悪すぎる。レールとかさびてんじゃない?って感じですごいつっかかる。これにいらいらして力任せにすると羽か棒が折れる。悪循環。最悪だぜ!なんでアメリカは布のカーテンにしないんでしょうか?気候?絶対超壊れやすいし子供とかいる家だったらマジで何回壊せば気が済むんだって感じにもろい。障子より壊れやすいと思う。だからみんな注意だよ!バーチカルブラインドはなるべく触らないで、触るときも細心の注意を払っていこうな!!!

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※参考画像

 で、アメリカ人どうしてるの???こんな壊れやすくて困んねえの???と思ってちょっと調べてみたらすげえ生活の知恵!!!!みたいなの見つけて感動したので載せとくね。

lifehacker.com

これみて!!!超頭いいな!!!!クリップをこう横づけすることで折れてしまった上の辺にひっかけるべき辺を新たに生成するわけですな。クリップなら結構強度もありそうだしもう一回折れることもなさそう。ただ見た目が悪いのが難点かもしれない。

www.youtube.com

これはバーチカルブラインドでよくある5つのトラブルとその対処法を紹介する動画。羽が折れるっていうのは2番目に紹介されているぞ!!ここでは反対側(下側)に新しく穴あけパンチで穴をあけて、ひっくり返して装着する方法が紹介されていました。気になるなら折れた穴のところ切ってもいいらしいがそうしたら全部の長さそろえなきゃならないしまっすぐ切るのもめんどくさそうなのでうーんという感じ。やっぱり折れた破片セロハンテープでくっつけるかクリップくっつけるかしたほうがいいのでは?

 あと苦手なのはペットボトルのキャップ。開けにくい。日本のに比べて半分くらいの厚みしかないのですこぶる力が入りづらい。最初の頃は手で開けられなくて歯で開けてた(今は手で開けられるよ!!!)。なんなの?キャップのぎざぎざも細かくて手が痛いだけだよ!!!困ったもんだ。ガロンのタンクで買った牛乳も直径はでかいくせに厚さがなくて超力が入らなった。手が痛いだけだった。マジで永遠に開けられなくね?と思ってネットで少し調べたら、輪ゴム巻くといいって書いてあって、やってみたら開いた。すごい簡単に開いてそれはそれで感動したけど、輪ゴムかけるときもキャップの厚みが無いせいで結構困った。おい!!!!!

 

 現場からは以上です!!!!超どうでもいい記事になってしまった。でもほんとバーチカルブラインドには注意な!!!!ひとんちの折ったらまじ冷や汗もんだから!!!

一時帰国をしてきたよ!という話

 おっは!冬休み中に10日間くらい一時帰国しました。ほんとうは一か月ある冬休み中ずっと日本で過ごしたかったのですが、航空券の手配をしたのが11月の頭で、短い期間の往復チケットしか取れず断念。無念。わたしのように、留学したくないぜ、日本愛してるぜ!なひとは、航空券は2、3か月前から調べておこう!な!!悪いことは言わないから!!!ちなみにわたしは父が飛行機をよく使うひとで、わたしが日本に帰りたいよ~~~と泣きついたらマイルでチケットを取ってくれました。ありがてえ。娘に甘い父です。愛だな。

 さて、そんなこんなで10日間ほどとはいえ、一時帰国ができるぞウェイポ~と喜んだのもつかの間、早朝一人で空港まで行って(わたしは車も自転車も持ってません)、チェックインなどの諸手続きを済ませ、無事日本に帰れるのか……?という不安に呑まれました。呑まれまくる。わたしは初対面の人にものを尋ねること自体には一切抵抗がないのですが、英語ができない。それがネックでひたすらビビっていました。タクシーを呼びに電話をかけて、ちゃんと時間や場所を伝えられるのか?ちゃんと時間通りに来てくれるタクシー会社を選べるか?支払いはできるか?英語がへたくそでへんなとこについちゃったり、時間が間に合わなくて飛行機に乗れなかったらどうしよう、そしたらせっかくお父さんが用意してくれたチケットが……えーん!!!!!!!!と今思えばなにもそんなにビビることでは……という感じがするのですが、とにかくびくびくしていました。ネットと今までの学校英語を駆使して作ったカンペを握りしめていざ電話。緊張で胸がどくどくします。しかし一回目は留守電でつながらず。時間をおいてかけるとどこかの訛りのある英語の(rが巻き舌になっていた)男の人が応じてくれました。あ、あしたの朝の4時半に一台お願いしたいんだけど……そう4時半!朝の!えっと空港までで……えーっとほにゃららホテルから……あっいやそこに泊まってるわけじゃなくて家から近いの、そう、その通りにあるホテルです、え?なに?ごめんなに?あ、高速道路?大丈夫です、はい、あ、その、来る前に電話してもらえますか?そう、この番号に、はい、ありがとうございました……といった感じで何度も聞き返したりしつつも予約ができて一安心。(早稲田大学の留学センターを通して留学するひとは、もれなくおもちゃみたいな、電話とかろうじてテキストが送れるケータイに加入させられるのですが、この電話が役に立ちました。現地で使える電話番号は必須です。)あとは航空券のeチケットを印刷してパッキングをして(わたしはパッキングの神という名をほしいままにしています、圧縮袋は神の神器(重言だ)、みんなも買おう!便利だよ!)、ほぼ徹夜で午前3時を迎えました。どきどきしながら家を出て、目印のホテルまでとことこ真っ暗な道を歩いているとケツに入れていた携帯が震える。まだ約束の時間の3分前なのに電話だ!なんていいタクシー会社なんだ!と異常に感動し(アメリカのサービスのルーズさに血反吐を吐くほど困らされていて、ここまで洗脳されてしまったぞ)、アイルビーゼアインスリーミニッツ!と答えててこてこホテルに向かうとエントランスにそれらしき車が止まっておりおっしゃ~~~!ミッション成功です!!!とテンションが上がる。タクシー呼べんじゃんおれすごくね~???と留学4か月目にして最大の達成感を得て乗車。空港まで、と元気よく告げて真っ暗の高速道路をびゅんびゅか走る。30ドルくらいを見積もっていたところ、到着したら33ドル、チップは15%からで40ドル弱、まあ許容範囲かな……てかチップたけーよ……でも時間前に来てくれて感動したし朝早く来てくれたしいいや、と支払いをして空港へ!ここらへんでかなり自信がついてにやつく。自分ができないだろう、間違えるかもしれない、と思っていたことだからこそ、どんなに些細なことでも成功したらうれしいもんだし成長したような気になるんだろうな~と感じながらチェックイン。わたしはアジア人ですっぴんの若い女なのでたいてい高校生くらいに見られるのだが、今回のチェックインのお兄さんもおいおいこんな英語下手な子供ひとりで大丈夫か?みたいな感じで手荷物ひとつで25ドルね、最終目的地はロス?あ、違うの、はいはい、でこれがチケット、ゲートは12、とぅえるぶだよ、とご丁寧に教えてくれる。親切。保安検査場も通ってゲート前でwifiにつないで両親にタクシーを呼べたことをこれでもかと自慢する。超褒めてくれる。イェイ。ロスまでの飛行機は狭くて小っちゃくてまじかよと思ったが早朝で眠かったのですぐ寝た。

 ロスについて手荷物を受け取ろうとするがコンベアがひとつも動いていない。その代わりコンベアの周りにアホほどスーツケースが並べられてある。えー。ちょっと待ってみたが職員の人がわらわら出てくることもなく、コンベアも沈黙しているので、こっから勝手に探せってこと?ととまどいながら張り紙に貼ってある数字と手荷物控え番号を比べて何とか見つける。もって帰ろうとするとどこからともなくおじさんが表れて、控えは?というので、ウッス、と控えを見せて釈放される。自分で勝手に探してよかったのね、とほっとする。つぎは国際線だ~とるんるんしていたらはた、と気付いた。国際線ターミナルってどこ?

 ロサンゼルス国際空港には第一から第六までのターミナルと、なんちゃらかんちゃらっていう国際線のターミナルがあり、それぞれのターミナルは楕円を描くように並んでいる。ということを手荷物を受け取ったときはわかっていなくて、とりあえずのグーグルマップ、導かれるままに進んでみると、いや、ここあきらかに人歩くとこじゃないだろ、みたいな車がわきをびゅんびゅか通る広い道路に出て引き返す。自力じゃ無理そう。適当に近くのターミナルに入ってインフォメーションセンターのおじさんに聞く。アジア人で少し親近感がわく。グーグルマップを見せて、ここのターミナルにはどう行けばいいの?と聞くと、航空会社は?と聞かれ、JAL、と答えるとそんなら連絡バス使って三つ目のバス停で降りるといいよ、と小っちゃいメモを渡され、バス停はそこでてすぐ、ついてってあげる、と言ってくれる。親切。スリーストップス!とめっちゃ言われた。ありがとよ!!!連絡バスとはいっても3分も乗ったか乗らないかくらい。ここ、なんちゃらターミナルであってる?とバスの運転手さんに聞くと、そうだと言ってくれたのでるんるん降りる。

 国際線のターミナルに入ると天井が高くて白くて、あと空が青くて晴れててうおー!と思った。JALのカウンターに向かうとあと数分でカウンターが開くらしくて、日本人の若い女の子の二人組がきゃっきゃしてた。うらやましい……と思いながらロスに着いたと両親に連絡。JALのカウンターには日本人(日本語ができる)係の人がいてほっとする。時間になると、行先はどちらですか?と紳士っぽいひとが紳士っぽく前の女の子二人組に聞いてて、こちらのカウンターへどうぞとかやっている。日本語だ~~~と一気に気が緩む。ふう。でもひとりでずっと黙ってたせいで日本人だと思われなかったぽくて紳士に英語で行先はどちら?オオサカ?トーキョー?と聞かれてえっあっうっとなりてんぱる。すごいかっこ悪い。東京です、と答えると紳士も日本語でではこちらへ、と言ってくれた。日本語が使えるイエーイと思いながらチェックインを済ませる。保安検査場を通って一息つこうとスタバによるが注文を思いっきり間違えられる。キャラメルマキアートとホットココアはいくらわたしでも言い間違えねえしちくしょうが、と思いながらずるずる飲む。うまいけど。一緒に買ったサンドイッチは高いだけでふつうの味だった。

 日本行きの飛行機に乗る。もう、すごい、地獄。ケツが痛ぇ。石になる。つーかケツだけじゃねえし。足が棒。眠れんだか眠れねんだかわかんないまま11時間と45分。長い。機内食はおいしかった。JALの最近の機内食はうまい。和食っぽいのがでてくるのもうれしい。おいし~~~~~。そろそろケツ骨が削れそうなところで成田着陸。この時点でかなり疲れている。羽田への移動がただひたすらだるい。荷物なかなかベルトコンベアから出てこないしも~~~あ~~~~~~となる。リムジンバスチケットを買って羽田行きのバスに乗る。お兄さんたちが優しくて荷物の預かりの手続きや、どこのターミナルで降りればいいのかを教えてくれる。あとバスが出発したときにお辞儀をしてお見送りをしてくれるのでやっべーーー日本だーーーと感動する。バスの中は少し暑くて吐き気が来る気がして戦々恐々としたけどなんとか大丈夫。でも疲れた。ケツが爆発しそうだ。へろへろの状態で羽田に着く。東日本は北ウィングでチェックインなのでぜえはあ言いながらチェックイン。ふう。ぼーっとしすぎてチェックインカウンターにケータイを忘れて慌てて取りに戻ったら既に忘れものとして回収されていて、ものの5分で回収って……、とビビる。地元行の飛行機に乗る。雪国。手荷物受取所の向こうに迎えに来ている父が見えてやっとついたよ~~~と安堵。ケツが痛ぇ痛ぇ言いながら父の車に乗って実家へ帰った。長い旅だった……。

 ちなみに実家に滞在中は時差ぼけに悩まされることもなく(アメリカにいたときひどい昼夜逆転だったからだとにらんでいる)、うまいめしを食い、友人に会い、買い物をし、家族に甘え、まじでもうこのまま帰りたくないぜとなった。好物のツナ缶を母が持たせてくれたのでスーツケースにつめた。あとぶっちゃけわたしはアメリカに友達もいないし授業以外に予定皆無の引きこもりなので趣味の裁縫道具をむりやりつめた。手縫いはいい。なぜなら無限に時間が過ぎるから。縫い目をそろえていると心が落ち着くぜ。フホホホホホ。アイロンもつめたけどパッキング神なのでなんとかまとまる。たのしみだ。

 日本から帰る。つらい。あともう4か月過ごさなければならない。時間、矢のように過ぎてくれ、頼む。とか言っているうちに成田について飛行機に乗る。日本での手続きはもう怖いことが何もない。帰りは風の影響なのか9時間と45分の飛行時間。日本で過ごして元気になったのかそんなに眠らずに済み、映画を2本観た。ごはんもおいしかった。この機内食が最後のうまい和食と言ってもいい。うう。入国審査はやはり長蛇の列で暇うんざりする。飛行機内でうまくケータイを充電しておけず(接触不良だったみたいだ、ちくしょう)、ほんとうになにもやることがなく暇アンド暇アンド暇。何となしに前に並んでいる男の子の手元を見ると黒い日本国のパスポートとI20らしき紙が握られていたので、あ、留学生かな、と思う。5年パスポートだし若いんだろう。暇だし話しかけてみるかと思って、留学生ですか?というとそうっすけど、となんかぶっきらぼうに返された。関西のアクセントだった。この次の学期から留学でまずコミュニティカレッジに2年行くらしい。へー。意識高いっぽい。わたしはいやいやの交換留学一念だけだから英語を話せるようになりたいとか日本人同士でつるみたくないとかそこまで思わないのでなんかまっとうな感じの留学だ、と思った。とりあえず英語できなくても生きてけるよ!ということや、このブログでも紹介した超有益で涙が出るほどありがたかったブログを教えて先輩風を微風程度に吹かせておいた。グホホ。

 その男の子と雑談しつつ入国審査をする。夏に渡米してきたときはI20とビザ見せてあとはちょいちょい何歳?専攻は?って聞かれるくらいですい~っと済んだのに、めっちゃ質問される。「で、何しに来たの?」って3回は聞かれた。学位をとるのかどうかとか。え~ちょう怖いしちょう聞かれるんだけど~とびくびくしながらも前よりはすらすら受け答えできた気がする。あと髪の量が多すぎて顔が見えづらいな、と言われたのが地味に傷つきました(わたしは毛量の多いのがコンプレックスである)。どうでもいいね!でも最終的には、大丈夫みたいだね、ウェルカムバック!と言われてほっとした。

 国際線ターミナルから国内線に移動。アメリカンエアラインのターミナルと国際線のターミナルは近いのでちょっと歩いたらすぐ着いた。ちなみにここまでで飛行機を降りてから二時間くらい経っている。長かった。中に入ってセルフチェックインで手荷物のタグを印刷して貼り付けて係の人に持っていく。スーツケースの中にライターとかパソコンがはいってないか?と聞かれて、日本式に「うん、ない!!!!!!!!」と答えるつもりで超元気にイエス!!!!!!!つったら、え?もってんの?おいおいとなり、あっ間違えた、ノー!!!ノーノーノーノー!!!!と連呼。どっちだよ、と言われタバコを吸ったりパソコンをぱかぱかするジェスチャー添えでもう一回聞かれる。ノー!!!!!!!!ノーです!!!!すまん!!!!(この「~ないですか?」の質問に「はい、ないです」「いいえ、あります」と答える癖がなかなか抜けず苦心しています。)まあそんなこんなでなんとか預ける。つーかアメリカンエアラインは手荷物ひとつあたり25ドルもかかるんだけど……普通のことなのか?JALではお金を取られた記憶がないぞ……。

 でチェックインが終わって保安検査も終わって12時半くらいに国内線ゲートに到着。当初はロスの観光をしようと思って無駄に時間を空けて夜の7時半の便を取っていたことが仇となり(疲れたし荷物多いし市街地遠いしで挫折した)、7時間の暇時空が発生する。うえ~。しかも国内線は国際線と違って座席にコンセントがない。そりゃねえよ。寝れないし。えーん。フライト変更を考えたには考えたけど、問い合わせたら200ドルかかると言われ、いやこの航空券往復で190ドルなんだけど……と泣く泣く諦めた次第です。暇。暇にかこつけてこうして書いてみたというわけだ。イエイ!役に立ったかな!?!?!?!?役立ち情報ついでに国内線の売店の飲食物はばかみたいに高いので注意!!!ペットボトルの水が700mlくらいで4ドルってどういうことなのか意味が分からない。成田空港の自販機では160円で午後の紅茶500mlが買えたのに……うううう。アメリカは意外とかなり物価が高いから困るぜ。

 という感じで一時帰国をしてきました!!一人で英語でタクシーを呼んだりチェックイン手続きやターミナル間の移動などができるということが判明し、圧倒的成長を感じています!!!慣れた!!!もうタクシーに電話かけるごときでびくびくすることもないでしょう。留学で何が成長したかというとこういう生活力というか事務手続き能力だよね、うん。マジで。事務手続き能力、生活力万歳!!!!!!!!!!!!!春学期もがんばるよ!!!!!!!!

 

 あと質問などございましたら超絶募集中だよ!かまってくれよな!