早稲田大学国際教養学部、純ジャパだけど頑張ったよブログ

英語苦手・留学興味なし・国際関係興味なしな早稲田大学国際教養学部生による留学にまつわるあれこれ

派遣先大学を選ぶときの情報収集の仕方を今すぐできるくらい超具体的に書いたので参考にしてくれよな!という話

 ここまでで興味のある分野が決まったら大学を選びましょう。学内選考の時期が二学期のわりと早い段階なので、やっと中級科目をとって発展的な内容を学びだしたぐらいで派遣先を決めるのは酷なのではと思うのですがもうしかたがない、10月中頃から一気に集中して調べて決めましょう。

 純ジャパで留学に消極的な人の場合、英語以外での受講はあまり考えないと思いますので、英語で実施されるプログラムのみについて述べます。
 まず、国の選び方ですが、英語で実施されるからといって英語圏のプログラムしかないわけではありません。日本では英語で受けられる授業の提供が少ないですが、国際的には、留学生を集めたり、外国人の講師・教授を招いたりするために、その国の公用語とは関係なしに、英語で授業を提供する大学が数多く存在します。一度、国や地域で絞る前に、使用言語が英語という条件だけでプログラムの検索をかけてみるといいでしょう。そのなかから、興味のある国や大学を、自分のTOEFLの点数との兼ね合いを見ながら絞っていきましょう。


 さて、TOEFLの点数もGPAも一応クリアはした候補の大学がいくつか決まったら、その大学のホームページを見てみましょう。
ここで英語が大きな障害になるのではないかと思います。
どの単語が何を指すのかわからず、どこをクリックすれば提供学部がわかるのか、シラバスが見られるのか、住宅情報が出てくるのか、まったく見当がつかず、もともと消極的なことも相まって、放り投げてしまいたくなるひともいるのではないでしょうか、つーかわたしはなりましたし実際放り投げて地獄を見ました。そんなわたしがこの手のホームページをやっと抵抗なく見られるようになったのは、さまざまな手続きや履修登録を自分でしなくてはならなくなって、必要に迫られてその都度、何度も何度も、あちこちのホームページを開いては読むようになってからです。そのくらい切羽詰まらないと読むようになりませんでした。そういうものです。
 が、それでは遅いのです。大学のホームページが見られるようにならなければ、自分が学びたいことが本当に学べるのか、学生寮や立地などの環境はどの程度自分に都合がいいのかがわからず、学内選考時の志望動機にまともなことが書けなくなります。わたしはまともなことが書けず、何か言っているようで何も言っていないうす~い文章を書いてぺいっと出してしまいました。TOEFLの点数で劣ることの多い純ジャパとしては、志望動機くらいはまともなものを書いてアピールするべきだったな、と今は後悔しています。
 加えて、大学の学部情報といった教育・研究環境や、大学のある街や国の生活状況をきちんと吟味しないで派遣先大学を決めることはたいへん危険です。まず、大学の教育・研究環境の吟味を怠った場合、当然ですが授業に出ることが辛くなる可能性が高いです。大学生として留学している以上、きちんと単位を取得し、それなりの成績を収める必要がありますが、吟味を怠ると、自分の学びたい科目がなかったり、レベルが合わなかったりと、出席・勉強のモチベーションを保てず、苦しい状況に追い込まれます。大学のある街や国の生活状況をきちんと把握していないと、予想外のことに見舞われ「こんなところだと思わなかった」と後悔やら自責の念やらに囚われ、精神的に苦しくなります。両者きちんと吟味して、どちらか一方は満足のいく大学を選びましょう。
ではどうやって英語まみれで勝手のわからない留学候補の大学のホームページを読めばいいのか。人に頼りましょう国際教養学部でも留学センターでも、相談に応じてくれるコーナーがありますから、そこに自分でパソコンを持っていって、画面を開いて、「この大学、いいなって思ってるんですけど、どんな学部があるか見るにはどうすればいいんですか?」「この大学の学生寮について知りたいんですけど、どこ見たらいいんですかね?」など、そんなこと自分で調べなさい、と言われようとも、始めは、英語ができて、大学のホームページも見慣れている人にとなりにいてもらって、見方というのを教えてもらいましょう。もともと留学に消極的で英語も得意ではない人は、わたしのように必要に駆られてほんとうに切羽詰まった時でなければ自発的に調べようなどとはしません。でも自発的に調べられなかろうが事前にやっておかねばならないことは決まっているので、そこは他人の力を借りましょう。とくに国際教養学部提供の留学コーナーは11号館にありますから、自分で英語のサイトを読むのは苦痛でも、読み方や見方は教えてもらえばいいやと頼る気まんまんで授業終わりにふらっと寄るのはそんなに負担でないと思います。やりたくないけれどやらなければならないことは、なるべくほかの人に助けてもらいながら無理にでも進めてもらいましょう。そうして、2、3の学校のホームページを一緒に見ていると、だいたいどの単語が日本語で言うところの何に値するのかということや、ホームページの構成もわかってくるでしょうから、そうしたら、あとは自分で好きな分だけ調べるとよいでしょう。自分でわかるようにならないなら、最終的な志望校を決めるまで全部手伝ってもらってもいいと思います。繰り返しますが、志望校を吟味するということが何よりも大事です。

 

※都会か田舎かについて
 個人的には都会をおすすめします。英語に不慣れな純ジャパにとっては現地で友達を作ることは難しいと思います。そんななか田舎で車が必須の土地に留学してしまうとかなり行動が限られてしまいます。最寄りのスーパーまで徒歩2、30分と聞くとそんなに大変そうでもないですが、食料品など重い荷物を買った時の帰り道のこと、夏や冬など気候が厳しい時のことなどをよく想像してみてください。都会の、とくにバスや電車といった公共交通機関が発達しているところ、あるいは、キャンパス内やキャンパスから徒歩10分圏内に生活用品店や食料品店が豊富な学園都市を選ぶと暮らしやすいと思います。英語に不慣れでお金がない学生ひとりでもある程度行動・活動できる街かどうかということを指標によく想像してください。気軽に安価でどこにでも行けるという事実が、実際に外出を頻繁にするかどうかということに関係なく、心理的に、かなりの解放感や可能性を与えてくれていたことに気づきます。留学先では、親しい人が近くにいずに孤独感を感じることも多く、閉塞感に苛まれやすいですが、外に開かれているということは、それだけで気持ちが前向きになり活動的にさせてくれます。
Google MapやStreet Viewを使って街並みや、周辺のお店の状況を調べてみることも有益でしょう。

※ホームページで確認しておくとよい情報について
・提供されている学部・学科の種類
・提供されている授業の種類(タイトルや形式、授業の数やジャンルの幅の広さ、入門レベルしかないのか、それとも発展レベルの科目まで用意されているのかなど)
・学部・学科に所属している教授陣(名前をコピペして検索するだけで彼らの専門分野などがわかります。自分が学びたい学問の名を冠する学部学科は存在しても、その中で特に興味のある専門分野を担当する教授がいなかったりしますので注意)
学生寮・住宅斡旋の組織の有無とその費用(部屋の広さ、ルームメイトの有無、食事付かどうか、料金など。大学名+dorm tourでYouTubeなどを検索すると実際に部屋の状態を見られることが多いです。)

※クォーター制とセメスター制
クォーター制かセメスター制かによって、滞在日数がかなり変わります。クォーター制の場合は冬休みが短め、全体の留学期間が、セメスター制よりも一か月ほど短くなります。セメスター制の場合は一学期一学期も長い上に冬休みも一か月近くあるので長くなる傾向があります。冬休み中は学生寮を一時的に出なくてはならなかったり、寮に滞在はできるものの食事が出なかったりと、純ジャパ、留学に消極的、友達を作るのが苦手の三重苦のわたしにとってはかなり辛い期間になります(一時帰国を考えてもよいですが航空券は高いので注意)。友達を作ることにとくに支障のない人なら、長めの休暇でも楽しめると思いますが。