早稲田大学国際教養学部、純ジャパだけど頑張ったよブログ

英語苦手・留学興味なし・国際関係興味なしな早稲田大学国際教養学部生による留学にまつわるあれこれ

一時帰国をしてきたよ!という話

 おっは!冬休み中に10日間くらい一時帰国しました。ほんとうは一か月ある冬休み中ずっと日本で過ごしたかったのですが、航空券の手配をしたのが11月の頭で、短い期間の往復チケットしか取れず断念。無念。わたしのように、留学したくないぜ、日本愛してるぜ!なひとは、航空券は2、3か月前から調べておこう!な!!悪いことは言わないから!!!ちなみにわたしは父が飛行機をよく使うひとで、わたしが日本に帰りたいよ~~~と泣きついたらマイルでチケットを取ってくれました。ありがてえ。娘に甘い父です。愛だな。

 さて、そんなこんなで10日間ほどとはいえ、一時帰国ができるぞウェイポ~と喜んだのもつかの間、早朝一人で空港まで行って(わたしは車も自転車も持ってません)、チェックインなどの諸手続きを済ませ、無事日本に帰れるのか……?という不安に呑まれました。呑まれまくる。わたしは初対面の人にものを尋ねること自体には一切抵抗がないのですが、英語ができない。それがネックでひたすらビビっていました。タクシーを呼びに電話をかけて、ちゃんと時間や場所を伝えられるのか?ちゃんと時間通りに来てくれるタクシー会社を選べるか?支払いはできるか?英語がへたくそでへんなとこについちゃったり、時間が間に合わなくて飛行機に乗れなかったらどうしよう、そしたらせっかくお父さんが用意してくれたチケットが……えーん!!!!!!!!と今思えばなにもそんなにビビることでは……という感じがするのですが、とにかくびくびくしていました。ネットと今までの学校英語を駆使して作ったカンペを握りしめていざ電話。緊張で胸がどくどくします。しかし一回目は留守電でつながらず。時間をおいてかけるとどこかの訛りのある英語の(rが巻き舌になっていた)男の人が応じてくれました。あ、あしたの朝の4時半に一台お願いしたいんだけど……そう4時半!朝の!えっと空港までで……えーっとほにゃららホテルから……あっいやそこに泊まってるわけじゃなくて家から近いの、そう、その通りにあるホテルです、え?なに?ごめんなに?あ、高速道路?大丈夫です、はい、あ、その、来る前に電話してもらえますか?そう、この番号に、はい、ありがとうございました……といった感じで何度も聞き返したりしつつも予約ができて一安心。(早稲田大学の留学センターを通して留学するひとは、もれなくおもちゃみたいな、電話とかろうじてテキストが送れるケータイに加入させられるのですが、この電話が役に立ちました。現地で使える電話番号は必須です。)あとは航空券のeチケットを印刷してパッキングをして(わたしはパッキングの神という名をほしいままにしています、圧縮袋は神の神器(重言だ)、みんなも買おう!便利だよ!)、ほぼ徹夜で午前3時を迎えました。どきどきしながら家を出て、目印のホテルまでとことこ真っ暗な道を歩いているとケツに入れていた携帯が震える。まだ約束の時間の3分前なのに電話だ!なんていいタクシー会社なんだ!と異常に感動し(アメリカのサービスのルーズさに血反吐を吐くほど困らされていて、ここまで洗脳されてしまったぞ)、アイルビーゼアインスリーミニッツ!と答えててこてこホテルに向かうとエントランスにそれらしき車が止まっておりおっしゃ~~~!ミッション成功です!!!とテンションが上がる。タクシー呼べんじゃんおれすごくね~???と留学4か月目にして最大の達成感を得て乗車。空港まで、と元気よく告げて真っ暗の高速道路をびゅんびゅか走る。30ドルくらいを見積もっていたところ、到着したら33ドル、チップは15%からで40ドル弱、まあ許容範囲かな……てかチップたけーよ……でも時間前に来てくれて感動したし朝早く来てくれたしいいや、と支払いをして空港へ!ここらへんでかなり自信がついてにやつく。自分ができないだろう、間違えるかもしれない、と思っていたことだからこそ、どんなに些細なことでも成功したらうれしいもんだし成長したような気になるんだろうな~と感じながらチェックイン。わたしはアジア人ですっぴんの若い女なのでたいてい高校生くらいに見られるのだが、今回のチェックインのお兄さんもおいおいこんな英語下手な子供ひとりで大丈夫か?みたいな感じで手荷物ひとつで25ドルね、最終目的地はロス?あ、違うの、はいはい、でこれがチケット、ゲートは12、とぅえるぶだよ、とご丁寧に教えてくれる。親切。保安検査場も通ってゲート前でwifiにつないで両親にタクシーを呼べたことをこれでもかと自慢する。超褒めてくれる。イェイ。ロスまでの飛行機は狭くて小っちゃくてまじかよと思ったが早朝で眠かったのですぐ寝た。

 ロスについて手荷物を受け取ろうとするがコンベアがひとつも動いていない。その代わりコンベアの周りにアホほどスーツケースが並べられてある。えー。ちょっと待ってみたが職員の人がわらわら出てくることもなく、コンベアも沈黙しているので、こっから勝手に探せってこと?ととまどいながら張り紙に貼ってある数字と手荷物控え番号を比べて何とか見つける。もって帰ろうとするとどこからともなくおじさんが表れて、控えは?というので、ウッス、と控えを見せて釈放される。自分で勝手に探してよかったのね、とほっとする。つぎは国際線だ~とるんるんしていたらはた、と気付いた。国際線ターミナルってどこ?

 ロサンゼルス国際空港には第一から第六までのターミナルと、なんちゃらかんちゃらっていう国際線のターミナルがあり、それぞれのターミナルは楕円を描くように並んでいる。ということを手荷物を受け取ったときはわかっていなくて、とりあえずのグーグルマップ、導かれるままに進んでみると、いや、ここあきらかに人歩くとこじゃないだろ、みたいな車がわきをびゅんびゅか通る広い道路に出て引き返す。自力じゃ無理そう。適当に近くのターミナルに入ってインフォメーションセンターのおじさんに聞く。アジア人で少し親近感がわく。グーグルマップを見せて、ここのターミナルにはどう行けばいいの?と聞くと、航空会社は?と聞かれ、JAL、と答えるとそんなら連絡バス使って三つ目のバス停で降りるといいよ、と小っちゃいメモを渡され、バス停はそこでてすぐ、ついてってあげる、と言ってくれる。親切。スリーストップス!とめっちゃ言われた。ありがとよ!!!連絡バスとはいっても3分も乗ったか乗らないかくらい。ここ、なんちゃらターミナルであってる?とバスの運転手さんに聞くと、そうだと言ってくれたのでるんるん降りる。

 国際線のターミナルに入ると天井が高くて白くて、あと空が青くて晴れててうおー!と思った。JALのカウンターに向かうとあと数分でカウンターが開くらしくて、日本人の若い女の子の二人組がきゃっきゃしてた。うらやましい……と思いながらロスに着いたと両親に連絡。JALのカウンターには日本人(日本語ができる)係の人がいてほっとする。時間になると、行先はどちらですか?と紳士っぽいひとが紳士っぽく前の女の子二人組に聞いてて、こちらのカウンターへどうぞとかやっている。日本語だ~~~と一気に気が緩む。ふう。でもひとりでずっと黙ってたせいで日本人だと思われなかったぽくて紳士に英語で行先はどちら?オオサカ?トーキョー?と聞かれてえっあっうっとなりてんぱる。すごいかっこ悪い。東京です、と答えると紳士も日本語でではこちらへ、と言ってくれた。日本語が使えるイエーイと思いながらチェックインを済ませる。保安検査場を通って一息つこうとスタバによるが注文を思いっきり間違えられる。キャラメルマキアートとホットココアはいくらわたしでも言い間違えねえしちくしょうが、と思いながらずるずる飲む。うまいけど。一緒に買ったサンドイッチは高いだけでふつうの味だった。

 日本行きの飛行機に乗る。もう、すごい、地獄。ケツが痛ぇ。石になる。つーかケツだけじゃねえし。足が棒。眠れんだか眠れねんだかわかんないまま11時間と45分。長い。機内食はおいしかった。JALの最近の機内食はうまい。和食っぽいのがでてくるのもうれしい。おいし~~~~~。そろそろケツ骨が削れそうなところで成田着陸。この時点でかなり疲れている。羽田への移動がただひたすらだるい。荷物なかなかベルトコンベアから出てこないしも~~~あ~~~~~~となる。リムジンバスチケットを買って羽田行きのバスに乗る。お兄さんたちが優しくて荷物の預かりの手続きや、どこのターミナルで降りればいいのかを教えてくれる。あとバスが出発したときにお辞儀をしてお見送りをしてくれるのでやっべーーー日本だーーーと感動する。バスの中は少し暑くて吐き気が来る気がして戦々恐々としたけどなんとか大丈夫。でも疲れた。ケツが爆発しそうだ。へろへろの状態で羽田に着く。東日本は北ウィングでチェックインなのでぜえはあ言いながらチェックイン。ふう。ぼーっとしすぎてチェックインカウンターにケータイを忘れて慌てて取りに戻ったら既に忘れものとして回収されていて、ものの5分で回収って……、とビビる。地元行の飛行機に乗る。雪国。手荷物受取所の向こうに迎えに来ている父が見えてやっとついたよ~~~と安堵。ケツが痛ぇ痛ぇ言いながら父の車に乗って実家へ帰った。長い旅だった……。

 ちなみに実家に滞在中は時差ぼけに悩まされることもなく(アメリカにいたときひどい昼夜逆転だったからだとにらんでいる)、うまいめしを食い、友人に会い、買い物をし、家族に甘え、まじでもうこのまま帰りたくないぜとなった。好物のツナ缶を母が持たせてくれたのでスーツケースにつめた。あとぶっちゃけわたしはアメリカに友達もいないし授業以外に予定皆無の引きこもりなので趣味の裁縫道具をむりやりつめた。手縫いはいい。なぜなら無限に時間が過ぎるから。縫い目をそろえていると心が落ち着くぜ。フホホホホホ。アイロンもつめたけどパッキング神なのでなんとかまとまる。たのしみだ。

 日本から帰る。つらい。あともう4か月過ごさなければならない。時間、矢のように過ぎてくれ、頼む。とか言っているうちに成田について飛行機に乗る。日本での手続きはもう怖いことが何もない。帰りは風の影響なのか9時間と45分の飛行時間。日本で過ごして元気になったのかそんなに眠らずに済み、映画を2本観た。ごはんもおいしかった。この機内食が最後のうまい和食と言ってもいい。うう。入国審査はやはり長蛇の列で暇うんざりする。飛行機内でうまくケータイを充電しておけず(接触不良だったみたいだ、ちくしょう)、ほんとうになにもやることがなく暇アンド暇アンド暇。何となしに前に並んでいる男の子の手元を見ると黒い日本国のパスポートとI20らしき紙が握られていたので、あ、留学生かな、と思う。5年パスポートだし若いんだろう。暇だし話しかけてみるかと思って、留学生ですか?というとそうっすけど、となんかぶっきらぼうに返された。関西のアクセントだった。この次の学期から留学でまずコミュニティカレッジに2年行くらしい。へー。意識高いっぽい。わたしはいやいやの交換留学一念だけだから英語を話せるようになりたいとか日本人同士でつるみたくないとかそこまで思わないのでなんかまっとうな感じの留学だ、と思った。とりあえず英語できなくても生きてけるよ!ということや、このブログでも紹介した超有益で涙が出るほどありがたかったブログを教えて先輩風を微風程度に吹かせておいた。グホホ。

 その男の子と雑談しつつ入国審査をする。夏に渡米してきたときはI20とビザ見せてあとはちょいちょい何歳?専攻は?って聞かれるくらいですい~っと済んだのに、めっちゃ質問される。「で、何しに来たの?」って3回は聞かれた。学位をとるのかどうかとか。え~ちょう怖いしちょう聞かれるんだけど~とびくびくしながらも前よりはすらすら受け答えできた気がする。あと髪の量が多すぎて顔が見えづらいな、と言われたのが地味に傷つきました(わたしは毛量の多いのがコンプレックスである)。どうでもいいね!でも最終的には、大丈夫みたいだね、ウェルカムバック!と言われてほっとした。

 国際線ターミナルから国内線に移動。アメリカンエアラインのターミナルと国際線のターミナルは近いのでちょっと歩いたらすぐ着いた。ちなみにここまでで飛行機を降りてから二時間くらい経っている。長かった。中に入ってセルフチェックインで手荷物のタグを印刷して貼り付けて係の人に持っていく。スーツケースの中にライターとかパソコンがはいってないか?と聞かれて、日本式に「うん、ない!!!!!!!!」と答えるつもりで超元気にイエス!!!!!!!つったら、え?もってんの?おいおいとなり、あっ間違えた、ノー!!!ノーノーノーノー!!!!と連呼。どっちだよ、と言われタバコを吸ったりパソコンをぱかぱかするジェスチャー添えでもう一回聞かれる。ノー!!!!!!!!ノーです!!!!すまん!!!!(この「~ないですか?」の質問に「はい、ないです」「いいえ、あります」と答える癖がなかなか抜けず苦心しています。)まあそんなこんなでなんとか預ける。つーかアメリカンエアラインは手荷物ひとつあたり25ドルもかかるんだけど……普通のことなのか?JALではお金を取られた記憶がないぞ……。

 でチェックインが終わって保安検査も終わって12時半くらいに国内線ゲートに到着。当初はロスの観光をしようと思って無駄に時間を空けて夜の7時半の便を取っていたことが仇となり(疲れたし荷物多いし市街地遠いしで挫折した)、7時間の暇時空が発生する。うえ~。しかも国内線は国際線と違って座席にコンセントがない。そりゃねえよ。寝れないし。えーん。フライト変更を考えたには考えたけど、問い合わせたら200ドルかかると言われ、いやこの航空券往復で190ドルなんだけど……と泣く泣く諦めた次第です。暇。暇にかこつけてこうして書いてみたというわけだ。イエイ!役に立ったかな!?!?!?!?役立ち情報ついでに国内線の売店の飲食物はばかみたいに高いので注意!!!ペットボトルの水が700mlくらいで4ドルってどういうことなのか意味が分からない。成田空港の自販機では160円で午後の紅茶500mlが買えたのに……うううう。アメリカは意外とかなり物価が高いから困るぜ。

 という感じで一時帰国をしてきました!!一人で英語でタクシーを呼んだりチェックイン手続きやターミナル間の移動などができるということが判明し、圧倒的成長を感じています!!!慣れた!!!もうタクシーに電話かけるごときでびくびくすることもないでしょう。留学で何が成長したかというとこういう生活力というか事務手続き能力だよね、うん。マジで。事務手続き能力、生活力万歳!!!!!!!!!!!!!春学期もがんばるよ!!!!!!!!

 

 あと質問などございましたら超絶募集中だよ!かまってくれよな!